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  ニュース     2021/12/03 18:00

中国スマホ消費鈍化、22年出荷0.6%マイナス成長へ=IDC 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】市場調査会社のIDCは2日、2021年、22年の世界スマートフォン出荷見通しを下方修正した。部品の不足や物流面の問題が22年半ばまで続くと予想。うち中国の出荷数については、需要の鈍化により21年が前年比0.2%減、22年が0.6%減にとどまるとみている。
 IDCの最新予測によると、世界のスマホ出荷数は21年に前年比5.3%増の13億5000万台となる見通し。増加率は従来予想の7.4%から2.1ポイント下方修正された。22年は前年比3.0%増を予想。従来予想の3.4%増から0.4ポイント引き下げられている。
 うち21年の出荷数については、第3四半期(7〜9月)の実績が予想を下回ったほか、部品の不足、物流面の問題が下振れ要因になると指摘。これらの問題は22年半ばまで改善されないとみている。一方で23年以降に関しては、潜在需要の拡大、平均価格の低下などを背景に、5年平均成長率が3.5%に達すると予測した。
 一方、第5世代(5G)移動通信システム対応スマホの出荷数は、21年に前年比117%増と急成長する見込み。うち中国が46.9%を占め、最大の市場となる形だ。ただ、他の地域でも5Gネットワークの構築が加速していることから、中国の同シェアは25年に30.5%まで低下するとIDCは予測している。


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