【亜州ビジネス編集部】中国のサービス貿易（モノ以外の目に見えないサービスの貿易）が足元で堅調に伸びている。商務部は6日、今年1〜2月のサービス貿易額について、前年同期比33.5％増の9534億8000万人民元（約18兆5652億円）に拡大したと報告した。うち輸出が39.4％増の4675億8000万人民元、輸入が28.3％増の4859億人民元。輸出の伸び率は輸入を11.1ポイント上回った。貿易赤字は57.6％（249億1000万人民元）減の183億1000万人民元に縮小している。国際在線が同日付で報じた。
　1〜2月にかけて、知識集約型サービスの貿易が拡大している。同輸出入額は17.9％増の3824億人民元に積み上がった。うち輸出が20.3％増の2196億9000万人民元。輸出別の増加率では、知的財産権の使用料が72.1％、通信コンピュータ・情報サービスが25.7％、その他商業サービスが17.1％と伸びが目立つ。知識集約型サービス輸入額は15％増の1627億1000万に伸びた。なかでも保険サービスが124.9％増と急拡大している。
　新型コロナウイルスの影響を受けて、低迷していた観光サービスの輸出入も回復傾向を示している。観光サービス輸出入額は16.9％増の1497億7000万人民元に伸長した。うち輸出が7.1％減、輸入が19.1％増。
　観光サービスを除いた場合、サービス貿易は1〜2月に37.1％の増加となる（うち輸出が41.0％増、輸入が32.5％増）。19年との比較では、サービス輸出入額が59.4％増（うち輸出が75.3％増、輸入が42.4％増）だった。


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