【亜州ビジネス編集部】中国の新エネルギー自動車（NEV）販売は、今年第1四半期に前年同期比で倍増したもようだ。各メーカーの納車台数は、今年3月に広汽埃安が189％増の2万300台、小鵬汽車が202％増の1万5400台、ナタ汽車（NETA）が270％増の1万2000台、理想汽車が125.2％増の1万1000台、零ホウ汽車が200％増の1万100台、蔚来汽車が37.6％増の9985台などに伸長。多数の企業が倍増以上を達成している。中国政府系メディアが7日付で伝えた。

　業界大手の比亜迪（BYD）も、今年3月のNEV販売が前年同月比333.1％増の10万4878台を記録している。月次販売が中国で初めて10万台の大台を超えた。1〜3月の年初来累計では、423.0％増の28万6329台に伸びている。4月3日には、燃油車の生産停止を宣言した。

　全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹・秘書長（副事務局長）によると、新型コロナウイルス感染症の再拡大、車載半導体チップの品薄、原材料価格高騰による動力電池値上がりなどの複数の逆風が吹いたにもかかわらず、中国NEV販売の勢いを阻むことはできない。今年第1四半期のNEV国内販売は、倍増を達成したようだ。世界NEV市場全体に占める中国の比率も65％にまで向上したという。

　中国汽車工業協会によると、2021年のNEV販売は、前年比2.6倍の全国352万1000台だった。今年2月は前年同月比184.3％増の33万4000台を数えている。


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