米連邦捜査局（FBI）が現地時間26日、電子決済端末メーカーである百富環球科技（PAXグローバル・テクノロジー：327/HK）のフロリダオフィスに立ち入り捜査を行ったことが分かった。米セキュリティ情報サイトの「Krebs on Security」が報じたもので、欧米を対象としたサイバー攻撃に関連した捜査と伝わっている。この報道を受け、百富環球科技は香港時間の27日午前10時56分に株式取引を一時停止。取引停止前の株価は、前日比43.3％安の5.40香港ドルと急落している。
　百富環球科技は香港に本社を構え、深センに研究開発センターを設置。米フロリダ州、イタリア・ミラノ、韓国、日本、インドに子会社を置く。電子決済に使用するPOS端末などを手掛けるほか、決済ソリューションや保守サービスなども行う。
　親会社である高陽科技（ハイサン・テクノロジー：818/HK）の株価も大きく下落。前場終了時点で前日比18.6％安の1.05香港ドルとなった。高陽科技も香港時間の午後1時から株式売買を一時停止している。


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