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  ニュース     2022/03/16 18:00

ティンイー取引先など衛生問題、消費者デー特番 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の即席麺・飲料大手、康師傅HD(ティンイー:322/HK)や統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)のサプライヤーに衛生問題が浮上している。問題のサプライヤーは、中国の漬物「酸菜(スワァンツァイ)」の加工会社。世界消費者権利デーの3月15日に合わせて毎年放送されるテレビ特番「3.15晩会」で、不衛生な環境で加工されている実態が暴露された。香港紙・信報など複数メディアが16日伝えた。

 衛生問題を指摘されたのは、湖南省に拠点を置く挿旗菜業と錦瑞食品。前出の特番では、これら企業で酸菜の加工時に作業員が裸足で製品を踏みつけている様子や、吸い終わったたばこを製品の上に投げている様子などが潜入取材の内容として放送された。また、製品が工場の床に直接置かれている様子なども映し出され、視聴者に大きな衝撃を与えたという。

 この放送を受け、康師傅と統一企業はすぐに声明を発表。康師傅は挿旗菜業の、統一企業は錦瑞食品のサプライヤー資格を打ち切ったと報告した。監督当局の検査に積極的に協力していく方針とし、消費者に謝罪の意を伝えている。

 康師傅は即席麺、茶飲料で中国トップ。天津、杭州、広州、瀋陽、重慶、武漢、西安などに工場を構え、生産ライン数は584本を数える。飲料事業の強化に向け、12年3月に米ペプシコと中国事業で戦略提携。中国でのペプシコ清涼飲料の生産、ボトリング、販売を独占的に手がける。台湾の頂新グループを親会社とするほか、サンヨー食品が出資している。


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