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  ニュース     2021/11/16 18:00

中国:粗鋼生産の電炉利用比率、25年に15〜20%まで上昇へ 無料記事

 中国の専門家が鉄鋼業の電気炉導入拡大を訴えている。粗鋼生産時の電炉利用を通じ、全体的な二酸化炭素(CO2)排出量が削減されるためだ。鉄鋼に絡んだ産業構造に関し、電炉比率を高めていくべきという。冶金工業規画研究院の李新創・書記兼総工程師が説明した内容として、中国証券報などが15日付で伝えた。
 同氏は、鉄くず資源量の急ピッチな増勢が続くなか、その利用を拡大するよう低減している。年間に発生する鉄くず量に関し、中国全体で2020年の約2億6000万トンから25年の3億3800万トンに3割増加するとの試算を紹介。海外鉄鉱石の依存度も引き下げられるというメリットも大きいと補足した。
 中国粗鋼生産に占める電炉の比率について、25年時点で15〜20%にまで高まると分析。粗鋼原料の鉄くず比率に関しても、全体の30%に上昇するとの見方を示した。
 中国の粗鋼生産量は、1996年に1億トンを超えて以降、25年連続で世界トップを持続している20年は大台10億トンを突破し、前年比5.2%増の10億5300万トンに膨張している。世界シェアは57%に上昇した。


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