【亜州ビジネス編集部】京東集団（JDドットコム：9618/HK）のヘルスケア子会社、京東健康（JDヘルス・インターナショナル：6618/HK）は29日、京東集団からペット用品の電子商取引（EC）事業を買収すると発表した。買収価格は最大3億5540万米ドル（約480億円）。既存事業とのシナジー創出を図る狙いだ。

　買収するのは、オンライン通販サイト「jd.com」におけるペット用品のEC事業。これらペット用品には、ペット向けの処方薬、療法食（処方食）、栄養食品、粉ミルクなどが含まれる。

　京東健康は2021年にペット向けのオンライン診療サービスを開始した。今回の買収により、ペット用品サプライヤーとの提携強化が期待できるほか、ペット関連のワンストップソリューションを提供できるようになると説明。売り上げの増加が期待できるとしている。

　京東健康は売上高ベースで中国最大の医療・ヘルスケアプラットフォーム。医薬品小売、オンラインヘルスケアサービスを2本柱とし、うち医薬品小売では直営サイト「京東大薬房」が主力。物流は親会社と協力し、国内に医薬品専用倉庫19カ所、一般倉庫400カ所超を置く。オンラインヘルスケアサービス事業では、問診、処方箋発行、慢性病管理など各種サービスをネット上で提供する。


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