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  ニュース     2022/03/24 18:00

中国:瀋陽鉄西・大東のBMW工場、コロナ防疫で23〜31日休業か 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】新型コロナウイルス感染症の防疫を優先し、独BMWは中国遼寧省に構える合弁自動車工場を稼動停止させたもようだ。華晨宝馬汽車有限公司(華晨BMW)が擁する遼寧省瀋陽市の現地生産拠点は、鉄西工場と大東工場の2カ所。少なくとも鉄西工場は、3月23日から3月31日にかけた9日間の操業停止を決定したとされる。毎日経済新聞などが23日付で伝えた。
 華晨BMWの幹部は、瀋陽市政府の防疫措置に従い、従業員の健康と安全を重視していると説明。当局の求めに応じ、工場の運営を調整するとコメントした。
 瀋陽に拠点を置く各企業は、運営が当面制約されそうだ。瀋陽市政府によると、市の新型コロナ防疫指揮部は疫病まん延防止の対策導入を決定済み。24〜30日にかけて全員の核酸検査を数回実施する。
 鉄西工場と大東工場は、主に1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、4シリーズ、X1、X2、X3などのBMW車モデルを生産してきた。両工場は足元で生産能力増強に向けて工事している。年内に完工し、年産能力は65万台に拡大する見込みだ。
 BMWは今年に入り、中国の合弁生産子会社に対する出資比率を正式に引き上げたばかり。華晨BMWへの持ち株比率は、2月11日付でこれまでの50.0%から75.0%に25ポイント拡大した。BMWと華晨中国の新たな共同経営期間については、2040年まで延長される。一方、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)の保有する華晨BMW株の比率は、50.0→25.0%に低下した。
 華晨中国は2018年10月、BMWに華晨BMWの株式25.0%を290億人民元(約5500億円)で売却すると発表。華晨宝馬への出資比率は華晨中国25%、BMW75.0%。売却手続きは遅くとも22年までに完了すると予告していた。
 遼寧省政府系の華晨中国は、華晨BMWを通じてBMWシリーズの乗用車を生産。また、トヨタの技術供与を受けた華晨雷諾金杯汽車を通じ、小型バスやワンボックスカーも生産している。華晨雷諾金杯汽車に関しては、17年末に仏ルノーの出資を受け入れた上で社名変更し、合弁会社化した。



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