【亜州ビジネス編集部】インターネットサービス中国最大手、騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）は日本に3カ所目のデータセンター（DC）を建設する。日本でのクラウド事業の好調が投資拡大の理由だ。同社の楊宝樹（ポシュー・イェン）高級副総裁によると、ゲーム向けクラウドがけん引する形で、日本事業は年率3ケタ増の高成長が続いているという。香港紙・星島日報が22日、日本での報道を引用する形で伝えた。

　テンセントは2019年に日本のクラウド市場に参入。東京都内など2カ所にDCを構える。同社はゲーム事業における経験を生かし、日韓のゲーム会社がブラジルや東南アジアを開拓するサポートを提供したい考えだ。

　同社のクラウド事業は順調に成長。先ごろ発表した22年第1四半期（1〜3月）決算では、ゲーム事業やオンライン広告事業が苦戦する半面、クラウドを含むフィンテック・企業サービス事業が2ケタの売り上げ成長を確保した。

　テンセントはクラウド事業のインフラ整備を加速中。中国メディアによると、同社のクラウド事業は現在、27のリージョン、71のアベイラビリティーゾーン（AZ）で構成される。


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