【亜州ビジネス編集部】旧暦7月7日（2022年は8月4日）の「七夕の日」を基軸に、各業界の「中国版バレンタインデー」商戦が盛り上がりをみせた。特に化粧品や旅行需要などで注目度が高まっている。中国商報網が伝えた。
　中国内外の化粧品メーカーは、七夕に合わせた特別セットを発売。国内メーカーでは今年、中国の伝統的な意匠を取り入れた「国風」のデザインがトレンドだ。「完美日記（Perfect Diary）」は七夕をイメージしたカササギなどをモチーフにしている。
　海外ブランドでは、資生堂（4911/東証プライム）や花王（4452/東証プライム）が販促キャンペーンを展開した。イブ・サンローラン、ランコム、エスティ ローダーなどは800〜1000人民元（約1万5830〜1万9790円）のセットを発売。中国の完美日記や「小奥汀（Little Ondine）」、「花西子（Florasis）」も200〜300人民元のセットを販売している。
　一方、旅行業界では、オンライン予約サイトの今月2日までのまとめで、8月4日当日の国内ホテルの予約件数と、星付き高級ホテルの予約件数は、いずれも前年平均の2倍以上を記録した。コンセプトホテルや時間貸し形式のモーテルなどでも前年比で倍増している。民宿では前年同期比で約3倍に達した。
　7月25日までの国内ホテル予約は、女性ユーザーの割合が半数以上を占めている。人気の上位10都市は、北京、杭州、青島、上海、重慶、長沙、大理、広州、三亜、西安という。



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