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  ニュース     2021/10/28 18:00

中国:中小銀行が相次ぎ合併、規模拡大で業務効率化 無料記事

 中国の金融業界で中小銀行同士の合併が相次ぐ見通しだ。河南省政府系の河南投資集団公司を筆頭株主とする中原銀行(1216/HK)は27日、洛陽銀行、平頂山銀行、焦作中旅銀行と合併する方針を発表。合併後も本業を続けると補足した。株主や金融当局などの承認を得る必要がある。

 開封市、安陽市、鶴壁市、新郷市の銀行13行が合併し、中原銀行は2014年12月26日に発足。17年7月19日、香港証券取引所に上場した。

 中原銀行の総資産は、今年6月末時点で約7530億200万人民元(約13兆3660億円)に上る。貸出額は3849億9400万人民元、顧客預金は4485億人民元。今年上半期の業績は、前年同期比4.2%増となる21億1200万人民元の純利益を計上した。

 中国の銀行業界では、地方政府の主導による大再編が始動している。金融当局の中国銀行保険監督管理委員会は9月30日、遼瀋銀行による営口沿海銀行、遼陽銀行の吸収合併計画を承認すると発表した。資産、負債、業務、従業員をすべて引き継ぐ。遼瀋銀行の総資産は合計2599億人民元に拡大する見込みという。

 遼寧省政府の方針を受けて、遼瀋銀行は今年6月7日に発足したばかり。同銀行を中核として、省内の各銀行を吸収していく構想がある。遼寧省政府は銀行12行を大合併させる計画を推進中だ。

 一方、山西省発展改革委員会は先ごろ、金融改革工作会議を開催。「一流レベル」の都市部商業銀行を創設する方向性を明らかにした。四川省では、攀枝花市商業銀行と凉山州商業銀行が「合併・再編計画書」を2020年6月26日に発表済み。銀行を新設したうえで、経営統合する方針を打ち出した。経営の効率化を優先する狙いがあるという。


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