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  ニュース     2022/03/22 18:00

中国:飼料相場が高騰、豆粕は年初来で43%値上がり 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】飼料相場が高騰するなか、養殖事業の経営難が一段と深刻化しそうだ。中国の豆粕市況は、3月20日時点で過去最高値のトン当たり5026人民元(約9万4490円)にまで値上がり。年初来の上昇率は42.7%にまで拡大している。証券日報が22日付で伝えた。

 商品先物取引マーケットでも上げが目立つ。大連商品取引所の豆粕先物・中心限月は、21日のトン当たり価格が一時4304人民元まで高騰した。年初来累計の値上がり率は34.4%に達している。豆粕生産量の約85%は飼料として用いられてきた。

 南米の大豆主産地3カ国(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ)では、年間の収量が当初予想比で3000万トン減少する見通し。供給不足の思惑が先行し、シカゴ商品取引所(CBOT)の大豆相場も上昇トレンドで推移している。

 中国の飼料販売企業は今年3月中旬以降、トン当たり75〜300人民元の値上げを通知した。足元の食肉相場で試算した場合、豚1頭を出荷するごとに、畜産農家は536.45人民元の損失を余儀なくされる。鶏1羽では、損失が0.83人民元に上る計算という。


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