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  ニュース     2022/06/10 18:00

中国ポップマートが日本展開加速、初の海外フィギュア誌コラボ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国で人気トイブランド「ポップマート」を展開する泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ:9992/HK)が日本市場の開拓を加速している。今年4月には初の海外誌コラボレーションとして、限定商品を発売した。年内には初の実店舗開設も視野に入れる。環球網が8日付で伝えた。
 今回提携した媒体は、雑誌「フィギュア王」の2022年4月号。クリエイターの大久保博人さんが参加したシリーズ「MEGA コレクション SPACE MOLLY × INSTINCTOY 1000%」が誌上で30体を限定販売した。
 ポップマートは2020年2月に東京で行われたフィギュア見本市「ワンダーフェスティバル」に初出展したのを皮切りに、8月には自動販売機式の「ロボショップ」を出店し、日本版公式サイトもオープンした。期間限定のポップアップ販売でも手応えを掴んだとして、今年中には実店舗の開設を予定しているという。同社はこれまでに日本市場向け限定商品として、招き猫風のフィギュアも発売していた。
 あるアナリストは、「日本は深いIP文化の下地があり、アニメや漫画の派生商品の市場も非常に成熟している。ブラインドボックスやガチャガチャも盛んだ。今回の雑誌コラボは営業上のイノベーション。日本市場の開拓に有利な要素となり、中国のポップカルチャーの海外進出をさらに進めることになる」と高く評価した。
 北京市を拠点とするアートトイ企業のポップマートは、2010年に前身となる「北京泡泡瑪特」が設立された。ショッピングモールなどに直営店や自動販売機を設置し、「盲盒」と呼ばれるアートトイを販売。「ブラインドボックス」は箱を開けるまで何が入っているか分からず、日本のガチャガチャに似ている。アーティストとのコラボ商品で人気に火がつき、最近では「ディズニー」や「セサミストリート」とも提携して話題を集めている。


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