上海市警察当局のデータベースから中国市民10億人分の個人情報が流失したとされる事件を巡り、中国当局が阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）のクラウド部門幹部を呼び出したもようだ。米紙ウォールストリート・ジャーナル（WSJ）が14日、消息筋情報として伝えたもの。専門家が調査したところ、流出したデータがアリババのクラウドプラットフォームに保管されているとの結論が出たという。
　一部メディアは先ごろ、ハッカーグループの攻撃を受けて、上海市警察当局のデータベースから中国市民10億人分の個人情報が盗難されたもようと報じていた。盗まれたデータには、個人の名前、住所、身分証番号などが含まれているという。外電によれば、少なくとも昨年4月から誰でもアクセスできる状態で放置されていたとの情報もある。
　中国の人口は約14億人。今回の流出で国民の7割以上が影響を受けたことになる。


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