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  ニュース     2022/01/26 18:00

中国:トラが見える部屋「虎景房」、南通ホテルの設置で物議 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】江蘇省南通市のサファリパークに併設するホテルがこのほど、寅年にちなんでトラが見える部屋「虎景房」を設置し、ネット上を中心に話題を集めている。透明なガラス窓を挟んで、客室からトラの様子を間近に見られるのが売りだ。夜は窓越しにトラの真横で寝ることができるという。澎湃新聞が報じた。

 「虎景房」を開設したのは「南通森林野生動物園」内にあるホテル「森迪部落樹屋」。動物園内は徒歩エリアとドライブエリアに分かれており、同ホテルは徒歩エリアにある。もっとも「虎景房」は現在も改装中で、一般開放はしていない。

 宿泊料金は未定だが、参考までに同ホテルで一般開放されている部屋は、「森迪樹屋」「星空屋」「豪華森迪樹屋」の3タイプ。料金は1288〜1888人民元(約2万3200〜3万4000円)と異なる。「虎景房」については、地元当局の許可が下り次第、正式に宿泊客を募集する予定だ。ホテルのスタッフによれば、懸念される安全性については、「しっかりとした防護措置が取られている」という。

 一方、「虎景房」を巡っては、安全性のほかにも、動物愛護の観点から問題視する声も上がっている。トラに不要な刺激やストレスを与えかねないためだ。中国では近年、動物保護法の整備が進み、国民の意識が高まっており、地元当局に対し、営業許可に慎重になるよう求める声も少なくない。


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