【亜州ビジネス編集部】今年1〜9月の規模以上のインターネット・同関連サービス企業の業務収入は、前年比25.4％増の1兆1633億人民元（約20兆7100億円）に上っている。増加率は1〜8月から変わらなかった。2019年1〜9月比では19.4％増で、これも1〜8月と同水準で推移している。工業和信息化部（工業情報化部）が発表した。
　1〜9月インターネット企業業務収入のうち、情報サービス収入は19.8％増の6414億人民元にとどまり、伸びは1〜8月の20.3％を下回っている。インターネット業務収入に占める割合は55.1％。音楽映像サービスは伸びが高まり、ネットゲームは緩やかに増加した。検索サービスの伸び率は、鈍化トレンドが続いている。
　1〜9月のインターネットプラットフォームサービス企業の実現収入は41.0％増の4181億人民元に拡大したものの、伸びは1〜8月の42.2％を下回った。インターネット収入に占める割合は35.9％。ネットショッピングや生産物流のプラットフォーム運営を主要業務とする企業の収入は比較的高い伸びを維持した。生活サービスは感染発生の影響を受けて鈍化している。
　一方、ブロードバンドアクセスポートの総数は、9月末時点で全国9億9568万カ所に達した。20年末から4963万カ所増加して10億カ所が目前となっている。うち光ファイバーは9億3398万カ所。光ケーブルの総延長は5543万キロ、20年末を373万キロ上回った。
　9月末の基礎電気通信3社の固定ブロードバンドインターネット契約は5億2629万件に上る。1月からの年初来累計で4274万件増加し、20年1〜9月の2682万件を上回って増えている。うち通信速度100Mbps超のユーザーは4億8450万件に達し、ネット契約者数全体の92.1％を占める。1000Mbps超は2134万件に積み上がり、2000万件の大台を超えた。


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