【亜州ビジネス編集部】中国の国家統計局は18日、都市部の調査失業率が今年3月に5.8％となり、前月の5.5％から0.3ポイント上昇（＝悪化）したと発表した。うち16〜24歳は16.0％、25〜59歳は5.2％という水準（前月はそれぞれ15.3％、4.8％）。主要31都市の調査失業率は6.0％だった。都市部の新規就業者数は1〜3月の累計で285万人に上っている。

　李克強・首相は3月の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）で、2022年の政策目標を発表し、都市部の調査失業率を5.5％以内（前年目標は5.5％前後）に抑える方針を表明した。都市部の新規就業者数については1100万人以上（前年目標と同水準）を目指す。

　中国では過去に登録失業率のみ開示されてきたが、18年3月以降、登録失業率、調査失業率の2種類が公表される形に切り替えられた。調査失業率は全国調査に基づくもので、より実態に近い失業率を示すとされる。なお、登録失業率は21年末時点で3.96％だった。


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