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  ニュース     2023/02/15 11:27

中国:高級EV市場は乱戦模様、各社が新製品投入 無料記事

 新エネルギー自動車(NEV)の市場競争が激化している。新興企業も含めて、30万人民元(約584万円)を超える高級車の分野でも、新モデルの投入が相次ぐ状況だ。直近だけで、理想汽車(Li Auto:2015/HK)、智己汽車(IM Motors)、レクサスが新型車を発売している。中国経済網が15日付で伝えた。
 2015年設立の理想汽車は今月8日、ファミリー向け5人乗りフラッグシップSUV「理想L7」シリーズを発表している。ラインナップは「L7Air」「L7Pro」「L7Max」の3タイプで、価格はそれぞれ31万9800人民元、33万9800人民元、37万9800人民元に設定した。同社はこの日、「理想L7」のほか、「理想L8 Max」も正式リリースしている。価格は33万9800人民元で、4月初旬から順次納車する予定だ。
 上海汽車集団(600104/SH)傘下の智己ブランドは10日、自社で2車種目となるスマート純電気高級車「LS7」を発売。価格帯30万9800〜45万9800人民元で6モデルを用意した。パワーに関しては、後輪駆動(モーター最大出力250kW)と四輪駆動(前輪最大出力175kW、後輪最大出力250kW)のモデルを投入する。
 一方、トヨタ傘下のレクサスは14日、純電気自動車(BEV)専用プラットフォーム「e-TNGA」採用の「RZ」を正式発売した。価格帯36万9900〜45万9900人民元で3モデルを用意する。新四輪駆動力システム「DIRECT4」を導入し、動力はフロント150kW、リヤ80kW。電池容量71.4kWh、航続距離約450kmで設計した。充電量30%から80%までの時間をわずか28分に抑えている。
 レクサスブランドの中国新車販売は22年に合計約17万6000台。前年比で2割減少している。レクサスブランドはこれより先に、バッテリーパックを床下配置した低重心の純電気自動車「UX 300e」を発売した。これはe-TNGAでなく、ベースモデルはコンパクトSUV、UXシリーズとなっている。


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