【亜州ビジネス編集部】中国工業企業の利益総額は、今年1〜2月に前年同期比22.9％減の8872億1000万人民元（約16兆9210億円）に縮小した。減少率は22年通年の4.0％から大幅に加速している。国家統計局が27日付で発表した。
　経営形態別では、国有企業が前年同期比17.5％減の3449億1000万人民元、株式制企業が19.4％減の6719億人民元、外資系企業（香港・台湾・マカオ資本を含む）が35.7％減の1761億3000万人民元、私営企業が19.9％減の2559億3000万人民元だった。
　業界別では、41種のうち10種が増益、1種が赤字縮小、28種が減益、2種が赤字転落。増益業界では、電力・熱力生産・供給が53.1％増、電気機械・機材製造が41.5％増、石油・天然ガス採掘が8.6％増、汎用機械製造が0.2％増などとなった。半面、石油・石炭・その他燃料加工、黒色金属（鉄、マンガン、クロム）冶金・圧延加工がそれぞれ赤字転落。ほかコンピューター・通信・電子設備製造が77.1％減、非鉄金属冶金・圧延加工が57.2％減、自動車製造が41.7％減、紡織が37.1％減などとなった。
　一方、1〜2月の売上高は前年同期比1.3％減の19兆3000億人民元に縮小。22年通年の5.9％増からマイナス成長に転じた。売上高利益率は4.60％と、前年同期比で1.29ポイント低下している。



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