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  ニュース     2023/03/22 10:22

中国:輸入ゲーム新規承認27件、テンセントや網易などリスト入り 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の国家新聞出版署は20日、輸入ゲームのリリース(出版)許可審査の結果を発表し、計27タイトルを承認したことを明らかにした。輸入ゲームの承認は今年に入って初めて。第一財経によると、承認を得たゲーム会社には、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)、網易(ネットイース:9999/HK)、ビリビリ(9626/HK)、心動(XD:2400/HK)、創夢天地科技(1119/HK)、浙江世紀華通(002602/SZ)などが含まれた。
 中国ではゲームを新しくリリースする際、「版号」と呼ばれる許可番号を取得する必要がある。うち輸入ゲームについては、2022年12月に44件が承認を取得。輸入ゲームの審査は21年6月を最後にストップしていたが、約1年半ぶりに再開されていた。
 市場ではこれより先、今年は輸入ゲームの審査ペースが加速し、承認タイトル数も増加するとの見方が浮上。この観測は現時点で概ね当たっており、今後も輸入ゲームの承認が続く可能性が指摘されている。
 一方、国産ゲームについては、国家新聞出版署は原則1カ月に1回程度のペースで承認した新作タイトルのリストを公表している。一時は同リストの更新がストップしていたが、22年4月に9カ月ぶりに再開された。今年は2月までに累計175件の国産ゲームが「版号」を取得している。
 中国当局は未成年保護の観点からゲーム業界に対する監督を強化してきたが、22年からそのスタンスに変化が見られる。同年11月には、共産党機関紙「人民日報」が「電子ゲーム産業の価値を深耕する機会を失うべきではない」と題する論説記事を発表。ゲーム産業はすでに娯楽商品の枠を脱し、「国家産業の一つ、技術革新にとって重要な意義を持つ産業になった」と指摘した。今年1月には、中国共産党中央宣伝部出版局の楊芳・副局長がオンラインゲームについて、質の高いタイトルを選び、支援を行う方針を表明。「ゲーム産業の発展の質と効率を高め、国民の文化的ニーズを満たす」と述べた。


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