【亜州ビジネス編集部】エルニーニョ現象の影響で北半球に熱波が到来するなか、中国の家庭用エアコン輸出が急回復した。今年1〜5月の中国製エアコン輸出額は、前年同期比2.36％減の72億2000万米ドル（約1兆220億円）に停滞したものの、輸出台数は0.04％増の3684万5000台とプラス成長を達成している。調査会社の北京智信道科技股フン有限公司（産業在線）が10日に報告した内容として、第一財経が伝えた。
　さらに今年6月は、海外輸出台数が前年同期比で12.2％拡大している。7月の輸出に関しては、7.9％増加する見通しだ。
　出荷先別では、在庫の多い欧米向けが苦戦しているものの、アフリカやラテンアメリカなど新興諸国の需要が上向いている。最大輸出地のアジア向けも輸出が安定的に推移した。
　中国機電進出口商会の統計によると、中国製家庭用エアコンの輸出台数は、前年同期比で4月が6％増の807万台、5月が2％増の707万台。1〜5月の累計では、ブラジル向けが43％増、イラク向けが40％増、アルゼンチン向けが32％増のスペイン向けが27％増、日本向けが14％増、メキシコ向けが9.4％ずつ伸びたという。


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