境外企業が中国本土市場で発行する人民元建て社債「パンダ債」（オンショア人民元建て債券）の発行規模が拡大している。今年1月1日〜6月28日の新発分は、総額で723億人民元（約1兆4410億円）に達した。パンダ債が発行解禁された2014年以来、この期の過去最多を更新している。界面新聞などが29日付で伝えた。

　パンダ債の発行体はBank of China（Hong Kong）など中国系の企業が多い。中国銀行(Bank of China：3988/HK)の投資銀行事業部門によると、パンダ債の発行需要は増している。基礎インフラ施設が相次ぎ着工されるなか、資金調達コストが比較的に抑えられるため。2023年の通年では、新規発行額が1200億人民元を超える見通し。過去最多の1339億人民元（48件）に上った16年に迫る可能性があるという。


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