人工知能（AI）を使ったチャットボット「ChatGPT」の成功を受け、中国の北京市は競合となり得る企業に向けた支援を強化する方針だ。北京市は中国で最もAI関連の企業、人材が集中している地域の一つとなっている。香港英字紙の香港英字紙のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）が14日伝えた。
　関係者によると、北京市は地元企業に対し、米オープンAIの「GPT-3」のような大規模言語モデルの開発を支援する計画。また、北京市は同モデル開発のためのオープンソースのフレームワーク、アプリケーションのエコシステム構築を支援する方針だ。
　北京市当局が13日に発表した白書によると、北京市には2022年10月の時点でAI関連企業が1048社あり、これは国内の3分の1以上を占めるという。また、4万人以上のAI人材が北京市に集まっており、これは国内全体の60％以上に相当する規模だ。
　これまでの報道によると、北京市に拠点を置く百度（バイドゥ：9888/HK）は3月にも、独自のAIチャットボット「文心一言（ERNIE Bot）」を投入する計画。百度のオンライン検索サービスに組み込まれる予定という。


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