【亜州ビジネス編集部】雄安新区は「世界のデジタル都市」を目指す方針だ。河北省政府はこのほど、「『デジタル河北』の建設を加速するための行動案（2023〜27年）」を公布。河北省のGDPに占めるデジタル経済の比率に関し、27年時点に42％まで高める意向を示した。雄安新区をデジタル都市の世界基準に躍進させるという目標を掲げている。

　河北省中核産業の増加値（付加価値額）について、27年時点に3300億人民元（約6兆3700億円）まで拡大すると想定した。京津冀（北京・天津・河北）エリアの「産業用モノのインターネット（IIoT）協同発展モデル区」を形成させる。

　石家荘市、廊坊市、保定市、秦皇島市でもデジタル産業を集積化する計画だ。スマート医療、スマート教育、スマート交通、スマート観光など新業態の成長も支援する。

　5G通信技術の利用も推進し、仮想専用線（VPN）を600カ所以上に拡大するよう求めた。5G通信のネットワーク数とカバー率を全国上位の水準にまで引き上げる。

　また雄安新区では、27年時点までに6G通信のサービス利用モデル区を整備するよう指導。中国の6G先進地になるという目標を提示した。


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