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  ニュース     2022/09/27 18:00

中国生物製薬のコロナ治療薬「TDI01」、国内で治験認可取得 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)は26日引け後、子会社の北京泰徳製薬が自主開発した新薬「TDI01」について、中国国家薬物管理局から新型コロナウイルス治療薬としての臨床試験の認可を取得したと発表した。同新薬はこれまでに、特発性肺線維症(中国、米国)、塵肺症(中国)の治療薬としての臨床試験認可を取得している。
 新薬の「TDI01」は、ROCK2(免疫細胞の分化と細胞の線維化に関与しているリン酸化酵素)を高選択的に阻害することにより、ウイルスの攻撃と複製を抑制するもの。同時に抗炎症、抗線維化作用を有する。現在、米国で第1相臨床試験、中国で第1相臨床ブリッジング試験を実施しているという。
 同社は今回の認可取得について、新型コロナとの治療に新たなオプションを提供するものと説明。また、「TDI01」が3つの適応症で臨床試験の認可を取得したことにより、呼吸系疾患における新薬パイプラインがさらに充実する見通しとした。
 中国生物製薬は皮膚病、肝疾患、老人病、眼球疾患、心臓・脳血管疾患の治療薬を生産。血管治療薬「凱時注射液」「普潤注射液」、肝炎治療薬「天晴甘美」「甘利欣」などを主力製品とする。20年12月、新型コロナワクチンを開発する科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)の子会社に5億米ドルを出資し、権益15.03%を取得すると発表した。同ワクチンは21年2月、中国で承認を取得している。


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