【亜州ビジネス編集部】中国のスポーツ用品大手、李寧（リーニン：2331/HK）がこのほど発表した2022年冬物コレクションを巡り、現地のインターネット上で「炎上騒ぎ」が起きている。「デザインや色が旧日本軍の軍服に似ている」として、非難されている状況だ。香港経済日報が17日伝えた。
　問題となっているのは、冬物コレクションとして発表されたカーキ色のジャケットや帽子。「旧日本軍の軍服を連想させる」と指摘されている。一部のネットユーザーは、李寧の共同CEO（最高経営責任者）である高坂武史氏が日本に帰化した華人である点に言及。ネットユーザーの多くが李寧の「微博（ウェイボ）」公式サイトにコメントを寄せているが、会社側の公式回答はないという。
　このほか、李寧を含むスポーツ用品セクターを巡っては、福建省アモイ市で9月の開催が予定されていた見本市「中国国際体育用品博覧会（China Sport Show）」が来年5月に延期されたと報じられている。新型コロナウイルスの感染拡大が理由という。
　これら複数の要因を受け、17日の香港マーケットでは李寧の株価が大きく下落。一時は前営業日比で13.6％下落する場面も見られた。


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