【亜州ビジネス編集部】空前のペットブームを迎えた中国でも、愛犬・愛猫を亡くして「ペットロス」に苦しむ飼い主が少なくない。こうした中、ペットのクローンを望む人が増えている。動物クローン大手の北京希諾谷生物科技はこれまでに約500匹のクローンを誕生させた。科技日報などが8日付で伝えた。
　ペットのクローンを請け負う業者は現在、中国に複数あり、インターネット上などで宣伝し、依頼者を募っている。ペットのクローンサービスは当初、高額な料金設定や倫理上の問題もあって、依頼者が増えにくい状況があった。だがここ数年でサービス業者が増加し、競争原理が働くようになったことで、料金が下落。当初は1匹当たり数十万人民元（10万人民元＝約195万円）だったが、最近は10万人民元を下回る業者も出てきた。
　北京希諾谷生物科技は自社の料金について、「世界で最も安い水準」と強調。また、今後の技術の進歩と作業効率の向上によってコストが抑制されれば、料金はさらに下がる可能性があると説明した。


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