ニュース 2023/06/19 14:26
復星医薬の国産「ダヴィンチ」、中国当局が販売許可
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国製の手術支援ロボット「ダヴィンチ」が間もなく正式出荷される。上海復星医薬(シャンハイ・フォーサン・ファーマシューティカル:2196/HK)は16日、インテュイティブ・サージカル(ISRG/NASDAQ)との合弁企業である直観復星医療器械技術上海有限公司(Intuitive Surgical-Fosun)を通じ、「胸腹腔内視鏡手術制御システム」を開発したと発表した。中国当局の国家薬品監督管理局(NMPA)から販売許可を得て、泌尿器科、一般外科、産婦人科、胸部外科などの腔鏡手術に使用される。21世紀経済報道などが伝えた。
精密医療分野のリーディングカンパニーを目指す直観復星は設立以来、中国精密医療の発展ニーズを吸い上げ、産業の川上から川下までのアップグレードを促してきたという。中国での現地生産、共同研究・開発、グローバル販売を実現する狙いだ。
世界的に普及したダヴィンチ手術ロボットは、3Dの高解像度視野、回転可能な手術器具、直感的な操作制御の特徴3つをもつ。外科医の手の震えなどを自動的に除去し、より精確な動作に変換することが可能だ。その曲げや回転の範囲は、人の手の限界をはるかに超え、ロボットによる高精度な補助手術を実現している。
復星国際(656/HK)傘下の上海復星医薬集団有限公司は、2016年12月にインテュイティブ・サージカルと戦略提携。登録資本を1億米ドル(約142億円)に設定し、2017年5月に合弁会社の直観復星を上海市内に立ち上げた。出資比率は上海復星医薬集団40.0%、インテュイティブ・サージカル60.0%となっている。
直観復星は22年8月7日、手術支援ロボット生産の研究・開発センターと製造センターを上海市の張江国際医学園区で同時着工した。第1期事業プロジェクトの投資額は7億人民元(約139億円)を超える。2.08ヘクタールの土地を手当し、技術開発や訓練、サービス、支援、ソリューションを現地で展開する狙いだ。
シリコンバレー中心部(カリフォルニア州サニーベール)に続く、インテュイティブ・サージカルによる世界2カ所目の「ダヴィンチ製造・研究開発基地」となる。稼動時の年産額は60億人民元近くに上ると想定した。
中国の各種ロボット生産数量は世界全体の約3分の1。うち上海だけで世界全体の9分の1を生産してきた。中国最大のロボ生産地に躍進している。中国は07年に1台目のダヴィンチ製品を輸入した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
精密医療分野のリーディングカンパニーを目指す直観復星は設立以来、中国精密医療の発展ニーズを吸い上げ、産業の川上から川下までのアップグレードを促してきたという。中国での現地生産、共同研究・開発、グローバル販売を実現する狙いだ。
世界的に普及したダヴィンチ手術ロボットは、3Dの高解像度視野、回転可能な手術器具、直感的な操作制御の特徴3つをもつ。外科医の手の震えなどを自動的に除去し、より精確な動作に変換することが可能だ。その曲げや回転の範囲は、人の手の限界をはるかに超え、ロボットによる高精度な補助手術を実現している。
復星国際(656/HK)傘下の上海復星医薬集団有限公司は、2016年12月にインテュイティブ・サージカルと戦略提携。登録資本を1億米ドル(約142億円)に設定し、2017年5月に合弁会社の直観復星を上海市内に立ち上げた。出資比率は上海復星医薬集団40.0%、インテュイティブ・サージカル60.0%となっている。
直観復星は22年8月7日、手術支援ロボット生産の研究・開発センターと製造センターを上海市の張江国際医学園区で同時着工した。第1期事業プロジェクトの投資額は7億人民元(約139億円)を超える。2.08ヘクタールの土地を手当し、技術開発や訓練、サービス、支援、ソリューションを現地で展開する狙いだ。
シリコンバレー中心部(カリフォルニア州サニーベール)に続く、インテュイティブ・サージカルによる世界2カ所目の「ダヴィンチ製造・研究開発基地」となる。稼動時の年産額は60億人民元近くに上ると想定した。
中国の各種ロボット生産数量は世界全体の約3分の1。うち上海だけで世界全体の9分の1を生産してきた。中国最大のロボ生産地に躍進している。中国は07年に1台目のダヴィンチ製品を輸入した。
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