詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2023/03/20 09:49

中国製造業の22年工業付加価値40兆元突破、13年連続で世界トップ 無料記事

 中国の全工業増加値(付加価値)が2022年に40兆人民元(約769兆円)の大台に乗せたことが分かった。国内総生産(GDP)の33.2%を占める規模だ。このうち製造業付加価値がGDPの27.7%を占め、13年連続で世界トップとなっている。工業情報化部の情報として、中国政府系メディアが19日付で報じた。

 中国の工業区分は大分類41件、中分類207件、小分類666件あり、世界で唯一、国連産業分類のすべての工業区分を有する。製造企業65社が22年の世界トップ企業500社に入った。「専精特新」(専門化・精密化・特徴化・斬新化という4つの優れた特徴を持つ企業)の中小企業は7万社を上回っている。

 一定規模を超える工業付加価値に占める割合はハイテク製造業が15.5%、設備製造業が31.8%という水準。新エネルギー自動車(NEV)、太陽光発電の生産規模は世界トップを維持している。伝統産業の改造・アップグレードも加速。これまでに国家先進製造業クラスター45カ所を育成している。

 さらに、デジタルインフラ建設も進展。中国はすでに世界最大規模、先端技術のモバイル通信ネットワークを構築した。データセンターのラック規模は、650万標準ラックを超過。コンピューティングパワーは世界第2位の規模だ。重点分野の一定規模を超える工業企業において、主要工程の数値制御率とデジタル研究開発・設計ツールの普及率はそれぞれ58.6%、77%に達している。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース