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  ニュース     2023/04/10 11:06

鴻海が台湾高雄に1000億円超投資、スマートシティなど注力 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手の台湾・鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー:2317/TW)は9日、台湾南部の高雄市に今後3年間で250億台湾ドル(約1088億円)を投資する契約を同市政府と結んだ。スマートシティ、電気自動車(EV)、バッテリーの各分野に注力する。台湾・経済日報が10日報じた。
 スマートシティでは、高雄市政府のスマートシティソリューションプランの策定を同市と共同推進。スマートシティプラットフォームの「CityGPT」を設立し、都市のデジタル化とスマート化を進める。
 EV分野では今年、橋頭科学園区(橋頭区)にEVバス工場を着工する。2025年に年間生産台数500台規模で量産開始を予定。市場の状況を見つつ、28年には1000台に拡大する。主に台湾市場に供給する方針だ。
 また、和発産業園区(大寮区)にEV用のリン酸リチウムイオン電池工場を設置する。24年第3四半期に1.2ギガワット時(GWh)規模で量産を予定。橋頭科学園区でも24年に工場を着工し、25年末時点で合計生産規模3GWhを見込む。
 この他、高雄市が第5世代(5G)移動通信とAIoT(人工知能+モノのインターネット)技術の開発拠点と位置付ける亜洲新湾区の7号倉庫、桟5庫、桟6庫などに進出する。同社の台湾南部エリア総本部と国際訓練センターを設置する計画だ。


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