【亜州ビジネス編集部】中国広東省の広州市で3日、国内累計2000万台目となる新エネルギー自動車（NEV）がラインオフした。中国は完全かつ有機的なNEV産業システムを確立し、8年連続でNEV生産台数世界トップを維持している。中国政府系メディアが5日伝えた。
　報道によると、広州汽車集団（2238/HK）傘下のNEVメーカー、広汽埃安新能源汽車有限公司（広汽埃安：Aion）の生産ラインでは、53秒ごとに1台の車両を生産することが可能。同生産ラインでは溶接からプレス、塗装、組み立てまで、ほぼ全自動化している。中国のNEV産業は生産規模の拡大だけでなく、新世代のE/E（電気/電子）アーキテクチャなど新たな技術によって品質の高い発展を実現した。
　中国汽車工業協会（CAAM）によると、中国のNEV生産台数は2020年9月に累計500万台、22年2月に1000万台を突破。その後、1年5カ月で2000万台超えを達成したという。
　中国のNEV販売台数は、今年1〜5月に前年同期比46.8％増の294万台、生産台数は45.1％増の300万5000台に伸びた。新車販売に占める比率は27.7％に上昇している。NEVにけん引される形で、中国の自動車輸出も拡大。一部メディアは先ごろ、中国の自動車輸出台数が今年1〜3月に日本を上回り、世界トップに浮上したと報じた。


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