電信業務の売上高が安定的に伸びている。同売上高は今年1〜2月にかけて、中国全体で前年同期比7.9％増の2803億人民元（約5兆5000億円）に拡大した。前年同期の不変価格で算出した電気通信業務総量は17.7％増と2ケタ成長を維持している。工業情報化部が23日付で報告した。
　中国3大通信キャリアのインターネット固定回線ブロードバンドサービス収入（1〜2月）は、6.9％増の414億7000万人民元に上る。電信業務全体の14.8％を占め、同売上高の伸びを1.0ポイント押し上げた。モバイルデータトラフィック収入は0.1％増の1079億人民元。電信業務全体の38.5％を占めた。
　新興業務の収益も急増している。3大通信キャリアはIPTV、インターネットデータセンター（IDC）、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット（IoT）などの新興業務を積極的に展開。これら新興業務の1〜2月売上高は、前年同期比25.7％増の629億人民元に拡大した（電信業務全体の22.4％）。電信業務全体の売上高の伸びを5.0ポイント押し上げている。なかでもクラウドコンピューティングとビッグデータの伸びが目立つ。それぞれ69.8％、39.3％ずつ増加した。ほかIoTは31.7％増となっている。
　3大通信キャリアによるインターネット固定回線のブロードバンドサービス利用は、2月末時点で5億9900万件を数える。22年末比で902万2000件増加した。うち100Mbps以上のアクセスレート固定ブロードバンドユーザーは5億6300万件に達し、全体の94.0％（↑0.1ポイント）を占めている。また1000Mbps以上のアクセスレート固定ブロードバンドユーザーは1億200万件に達し、22年末比で1031万件増加。総ユーザー全体の17％（↑1.4ポイント）を占めている。
　3大通信キャリアの5Gユーザーは2月末時点で16億9500万件（人）に膨らんでいる。前年末比で1188万人増加した。うち5G携帯電話の利用者は5億9200万人（22年末比で3129万人増）。携帯電話ユーザー全体の34.9％（↑1.6ポイント）を占めている。


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