【亜州ビジネス編集部】百度集団（バイドゥ：9888/HK）のメタバース事業責任者、馬傑・副総裁が辞職した。メタバース事業チームは解散していないものの、トップ不在で先行き不透明感が強まるなか、離職する社員も出始めているという。香港紙・明報が20日、本土メディアの報道を引用する形で伝えた。
　関係者によると、百度はメタバース事業により多くの経営資源を投入することに消極的になっている状況。短期内の収益化が難しいことに加え、足元で人工知能生成コンテンツ（AIGC）関連事業に注力していることが理由だ。
　百度は2021年12月、国内初のメタバースとして独自開発の「希壌（シーラン）」を発表した。これまでの発表によると、22年には120件を超えるイベントが同メタバース内で開催され、そのジャンルはカルチャー・旅行、アート、消費関連など20以上に及んだ。


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