【亜州ビジネス編集部】中国のユニコーン企業の数が2022年時点で357社にまで増えている。前年比で13％増加し、同年に新たにユニコーンとなった企業の数は98社だ。21世紀経済報道が21日付で伝えた。

　ユニコーン企業の定義は、設立から10年以内、企業価値10億米ドル以上、未上場とされる。業種別で見ると、集積回路（IC）、ニューリテール、新薬、デジタル医療、デジタルカルチャー・エンターテイメント、スマート物流、人工知能（AI）、自動運転など38の分野に広がっており、各業種で平均15社以上のユニコーン企業が現われている。

　ユニコーン企業による資金調達では、人民元建てが増えているのが最近の特徴だ。22年の件数ベースで米ドル建ての1.8倍、金額ベースで3.1倍まで増加した。資金調達額が増えている業種としては、IC、ロボット、クリーンエネルギー、新素材、新薬開発がトップ5を占める。

　ユニコーン企業のエリア別の分布では、全国の54都市に広がる中、北京が138社、上海が118社、蘇州が75社、深センが54社と、これら4都市で全国の59％を占めている。


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