【亜州ビジネス編集部】人民日報傘下の専門紙、健康時報は4日、各地のアンケート調査や専門家の分析をもとに、北京や広州、重慶、浙江、四川などの都市部で新型コロナウイルスの感染拡大が既にピークアウトしたと報じた。今後は1月中旬の春節（旧正月）から下旬にかけ、農村部が感染のピークを迎えるという。
　健康時報によれば、浙江大学医学院第一病院の裘雲慶副院長は「多くの都市で感染がピークを過ぎた。春節の帰省ラッシュで感染の機会は高まるが、第二波をそれほど恐れる必要はない」と述べた。
　重慶市当局が3日、市内各病院における発熱外来の受診者数について、ピークの昨年12月20日の4万9000人から現在は7000人まで減少したと報告した。海南省も12月末の会見で、省内で人口に占める感染者の割合は50％に達し、三亜や海口の両市ではピークが過ぎたとの見方を示した。
　四川省当局も12月末、インターネットのアンケート調査をもとに、省内では12月12日から20日に感染拡大がピークを迎え、その後、新規患者は減少していると発表。省内の感染者の割合は80％を超えたとしている。
　上海交通大学医学院と上海市公共衛生センターの研究チームの最新研究結果によれば、2023年1月1日前後に、北京、広州、上海などの大都市で感染拡大が最終段階に入った。今後、春節の帰省ラッシュによる人々の移動の結果、１月中下旬に、四川や陝西、甘粛などの農村や中小都市がピークを迎える見通しだ。


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