【亜州ビジネス編集部】中国国家発展改革委員会の趙辰昕・副主任は17日の記者会見で、同国経済は多くの困難と課題に直面しているものの、第3四半期（7〜9月）に大幅な回復を示したと述べた。雇用情勢も総じて安定しており、全体として景気回復が続いていると説明。世界的に見ても、中国経済のパフォーマンスは突出しており、消費者物価の上昇は緩やかだと強調している。香港経済日報など複数メディアが18日までに伝えた。
　趙副主任は会見で、月次での変動はあるものの、全体として景気の回復が続いていると説明。3月、4月、7月は外部環境や新型コロナウイルス情勢、異常気象などの予期せぬ要因が景気変動につながったが、経済安定化のための一連の政策が継続的に実施される中で、工業、サービス業、投資などの主要経済指標は回復を続けていると指摘した。
　国家統計局は18日に第3四半期の国内総生産（GDP）など主要な経済指標を発表する予定だったが、前日になって延期を発表している。延期の理由や、いつ発表されるのかなどの詳細は不明。これより先には海関総署（税関）が14日、予定していた9月貿易統計の発表を見送った。
　経済指標の発表延期は、異例の事態と受け止められている。市場関係者の間では、16日に開幕した共産党大会の影響が指摘されており、一部では指標が低調となった可能性も懸念されている。なお、党大会は22日まで7日間の会期で実施される。


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