中国の物流市場規模は、世界トップを7年連続で独走している。全国社会物流総額（供給元から受取先に移動した物品価値の総額）は、2022年に347兆6000億人民元（約6847兆7000億円）に拡大した。物流業界の総売上高は、前年比4.7％増の12兆7000億人民元（約250兆1900億円）に伸びている。中国物流購入連合会が8日に報告した。
　一定事業規模を超えるAクラス企業は、全国で合計9000社を超えた。大手50社の売上高は、合算で2兆人民元近くにまで膨らんでいる。
　全国社会物流総額のうち、工業品は3.6％増の309兆2000億人民元、農産物が4.1％増の5兆3000億人民元、再生資源類は18.5％増の3兆1000億人民元、組織単位・住民物品が3.4％増の12兆人民元に伸びた。半面、輸入物品は4.6％減の18兆1000億人民元に縮小したという。
　これまでの報告によると、鉄道やコールドチェーン、宅配便などの専門物流分野は、中国全体で高い伸びを維持。鉄道貨物発送量は22年に4.7％増の全国約39億トンに上向いた。増加率は過去3年間で最大水準に達している。コールドチェーン物流市場規模は7.2％増の4900億人民元に拡大。宅配業務量は1105億8000万件となり、前年比で22億8000万件の純増となった。


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