「ゼロコロナ」政策の解除を背景に、中国で映画市場の回復が続いている。映画情報プラットフォームの「灯塔専業版」によると、5日の清明節休暇は午後9時までの時点で、映画興行収入が1億9400万人民元（約37億円）に達した。3連休となった2022年の実績（1億2200万人民元）に比べて59％増加している。第一財経が5日伝えた。
　作品別では、日本のアニメーション映画「すずめの戸締まり（中国語タイトル：鈴芽之旅）」が5296万人民元でトップ。2位は日本の映画「ハチ公物語」の中国リメイク版「忠犬八公」で、興行収入は3530万人民元だった。3位は日米合作の「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー（超級馬力欧兄弟大電影）」で3351万人民元となっている。
　トップの「すずめの戸締まり」は3月24日に中国で公開されたが、今月5日までの累計興行収入は6億4000万人民元。日本のアニメ映画としては、歴代最高の興行収入を記録している。
　なお、国家電影局によると、22年の映画興行収入は300億6700万人民元となり、前年比で約36％減少。コロナ流行前の19年との比較では、約5割に落ち込んでいた。


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