中国でコンビニエンスストアの売り上げ成長が続いている。中国連鎖経営協会などが発表したリポートによると、2021年も業界全体で3年連続の2ケタ成長を維持した。同年売上高は、業界全体で前年比17.7％増の3492億人民元（約7兆円）。うち大手が12.3％増の3050億人民元に拡大している。工人日報が9月29日付で伝えた。
　コンビニ業界の好調と対照的なのがスーパーマーケット業界だ。Eコマースの普及と新型コロナウイルスの流行により、スーパー業界は大きなダメージを受けている。21年のスーパー上位100社のうち、62社が売り上げ縮小を強いられた。コロナ禍を背景に、消費者の行動半径が縮小していることが要因と指摘されている。
　一方で、コンビニ業界は「数が多い」「身近にある」といった特徴を生かし、消費者の需要を取り込んでいる。また、コンビニ業界は長年にわたりアップグレードに注力。産業チェーンやサプライチェーンが常に改善されていることが大きな強みとなっている。


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