飲食から旅行まで各種の電子消費券が中国で発行され、市民の消費活動にプラスの効果をもたらしている。昨年12月以降、40都市以上が発行を発表。自動車、飲食（デリバリー含む）、文化・観光など幅広い分野で配布されている。中国政府系メディアが15日付で伝えた。
　「いつもなら300人民元以上するバイキングセットが、クーポンのおかげで210人民元で済んだ」――北京市に住む朱さんは消費券を利用し、美味しい料理を普段より安く楽しむことができた。同市では、中国最大の口コミサイト「大衆点評」を通じて、市民に電子消費券を配布。クーポン券の割引率は3〜5割程度だ。
　また最近では、消費券の発行にデジタル人民元を利用するケースが全国的に増えている。オンライン・オフラインの加盟店との協力によってデジタル人民元のクーポン券が発行され、多くの地域で新しい決済トレンドになっているという。 　　
　統計によると、こうした消費券効果も寄与し、春節（旧正月）連休の全国消費関連産業の売上高は前年比で12.2％増加した。海南省では、配布済み消費券の使用率が1月末時点で95.3％に達し、現地観光市場の回復に貢献している。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。