【亜州ビジネス編集部】「掃除はしたくないが部屋はきれいにしたい」「料理はしたくないが美味しい物を食べたい」といった声に応える「懶人経済（怠け者経済）」が中国で拡大を続けている。その結果、家事代行サービスが細分化し、新たな職種が続々と登場。また、同経済の成長によって、出稼ぎ農民により多くの雇用機がもたらされている。工人日報が3日付で伝えた。
　「お金で便利を買う」という怠け者経済が拡大している背景には、中国人の所得水準の向上に加え、社会の分業体制の細分化や専門化が指摘されている。仕事の細分化という点では、「タンス整理師」や「出張ネイリスト」、「ペットの散歩代行」から「ごみ捨て代行」まで、新たな職種が誕生している。
　あるデータによると、家事代行業界の平均賃金は増加傾向にあり、2021年は前年比21％増の6972元人民元（約13万5000円）に上昇した。就業者の多くは農村部の女性で、年齢は40歳以上が多いという。


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