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  ニュース     2020/02/20 18:59

レノボ10〜12月期は11%増益、PC・スマホ売り上げ拡大 無料記事

 パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)は20日、第3四半期(2019年10〜12月期)の業績を発表し、純利益が前年同期比10.9%増の2億5811万米ドル(約290億円、希薄化後EPS:0.0207米ドル)に達したと報告した。売上高は0.5%増の141億283万米ドルと微増ながらも、四半期ベースの過去最高を更新している。
 主力製品のPC、スマートフォンが引き続き好調。うちPCでは、出荷数が四半期ベースの過去最多を記録し、世界シェアも24.8%に達している。スマホについては、コア市場の南米で利益が一段と拡大。製品のハイエンド化が進む中で、全体の粗利益率は16.1%(↑1.5ポイント)に改善した。
 こうした中、PC、スマホを含むスマートデバイス部門の売上高は1%増の125億200万米ドル、税引き前利益は17%増の6億8700万米ドルに達した。うちPC事業は売上高が3%増の110億7400万米ドル、税引き前利益が17%増の6億8400万米ドルに拡大。モバイル事業は売上高こそ17%減の13億8100万米ドルに縮んだものの、税引き前利益300万米ドルを計上し、5四半期連続の黒字を確保した。
 一方、データセンター部門の売上高は前年同期並みの16億100万米ドル、税引き前損益は4700万米ドルの赤字だった。ただ、赤字幅は前年同期の5500万米ドルから縮小。通信や人工知能(AI)など、さまざまな分野での需要掘り起こしに努めたほか、製品・サービスの拡充に力を入れた。
 レノボは世界シェア約2割でトップクラス。積極的な投資で事業規模を拡大してきた。05年5月、米IBMのPC事業を17億5000万米ドルで買収。「Think Pad」を含むPC部門を継承している。11年7月には、日本国内のPC事業をNECと統合。さらに17年11月、富士通のPC事業に出資すると発表している。スマホなどへ事業領域を拡大する「PCプラス」戦略を推進。その一環として14年10月、米IBMの低価格サーバー事業、携帯端末の米モトローラ・モビリティを買収した。


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