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  ニュース     2024/04/10 16:53

中国:トヨタと華為に業務提携観測、重点は自動運転部品 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】トヨタ自動車(7203/東証1部)と華為技術有限公司(Huawei)が協力し、自動運転ソリューションの共同構築に乗り出す――との観測が中国で流れている。この観測は、中国の自動車ブロガーがSNS上でリークしたもの。さらにこれとは別に、世界の自動運転ソリューションを見据え、両社に加えてトヨタなどが出資する北京初速度科技有限公司(Momenta)も協業モデルに参加する可能性もあるとうわさされている。21世紀経済報道などが9日付で伝えた。

 3者協業モデルの自動運転ソリューションに関しては、華為が開発した既存ADS(高度運転支援システム)と異なり、華為のハードウエア、初速度のソフトウエアがそれぞれ採用されるとの見方がある。トヨタ、華為、初速度の3社は、より緊密に自動車開発で連携することとなる。

 ただ、トヨタと華為の協力が今回実現した場合でも、トヨタは部品供給モデルに重点を置くはずだ。華為と完成車メーカーの協力モデルは3種類。部品供給モデル、HI(Huawei Inside)モデル、スマートセレクションモデル(HarmonyOS Smart Choice)がある。

 情報筋によると、トヨタは「北京モーターショー」の会場で中国企業との業務提携を正式発表する見込みという。

 2024年の第18回北京モーターショーは、4月25日~5月4日の開催予定。総展示面積約23万平方メートルを想定し、“新時代 新汽車”をテーマに北京中国国際展覧中心・順義館で4年ぶりに開催される。

 華為は今年3月、EV部門の「スマートカーソリューション・ビジネスユニット」(略称:車BU)について、24年内にも黒字化を果たすとの見通しを示した。4月にも黒字化するとみている。これまでに提携した賽力斯集団(SERES:601127/SH)の「問界(AITO)」、奇瑞汽車の「智界(Luxeed)」は、いずれもスマートセレクションモデルが採用されている。このほか、北京汽車、安徽江淮汽車集団(JAC:600418/SH)とも同モデルでの提携を推進中だ。



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