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  ニュース     2020/02/13 18:59

中国:新型肺炎インパクトはSARS超え、需給に逆風=汽車工業協会 無料記事

 中国汽車工業協会は13日、新型コロナウイルス肺炎による中国自動車業界への影響について、2002〜03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)よりも大きいとの見方を示した。自動車の購買意欲、購買力が短期内に大きく低下するほか、生産や輸出への影響、中小企業の資金繰り悪化などが懸念されるとしている。短期的に大きな影響が出るほか、2020年を通じても自動車業況は楽観できないと指摘した。
 同協会によると、感染者最多の湖北省が全国の自動車生産に占める比率は8〜9%に達し、次いで感染者が多い浙江省、広東省も中国の主な自動車生産拠点だ。同協会が完成車・部品メーカー300社超からのフィードバックを分析した結果、今回の新型肺炎が中国経済にもたらす影響はSARSよりも大きい見通しで、特に昨年から調整期にあった自動車業界はより大きなインパクトを受ける見込みという。
 同協会が重点企業グループのデータをまとめた推計によると、1月の新車販売台数は前年同月比18.0%減の194万1000台に縮小。19カ月連続のマイナス成長となった。生産は24.6%減の178万3000台。前月比では、販売が27.0%減、生産が33.5%減に落ち込んだ。
 生産・販売台数の減少について同協会は、営業日の減少が主因と説明。今年は1月に春節(旧正月)があったため、営業日が17日と前年に比べて5日少なかった。一方、1月20日以降に新型肺炎の影響が出始めたが、春節連休が近かったこともあり、1月のデータに対する影響は限定的だったと説明している。


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