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  ニュース     2021/02/17 19:00

独アディダスが「リーボック」売却、買い手候補に中国安踏 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】ドイツのスポーツ用品大手、アディダスは16日、業績不振が続く傘下ブランド「Reebok(リーボック)」を売却すると発表した。新たな5年計画の一環で、3月10日の会合でより詳しい情報を公開する方針。これまでの報道によると、中国の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)、米国のVFコーポレーションなどの同業会社が買収に関心を示しているとの情報が伝わっている。香港メディアが17日伝えた。
 リーボックは英国のスポーツ用品ブランド。陸上競技選手のジョセフ・ウィリアム・フォスター氏がスパイクシューズを作ったことがブランドの始まりだ。1900年にJ・W・フォスター社が設立され、1958年に社名をリーボックに変更。2005年にアディダス傘下に入った。
 安踏はここ数年、マルチブランド戦略を強化。16年に日本のスキー用品ブランド「Descente(デサント)」、17年に韓国のアウトドア用品ブランド「Kolon Sport(コロン・スポーツ)」と合弁会社を設立し、各ブランドの中国での販売に乗り出している。19年3月には、投資ファンドと共同でフィンランドのアメア・スポーツを買収。アメアは傘下にテニス用品の「Wilson(ウイルソン)」などを擁する。
 安踏は中国のスポーツ用品メーカー大手。自社ブランドでシューズやウエアなどスポーツ用品を生産・販売する。09年には「FILA」の中国・香港・マカオ事業を買収した。


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