【亜州ビジネス編集部】インターネット上の記事を自動的にリライトし、新しい文章に仕上げる「洗稿」ソフトウエアを使い、自身のSNSアカウントへのアクセス数を増やしていた女性が当局から行政処罰を受けた。虚偽の情報を生成し、拡散させたとして「公共秩序騒乱罪」が適用されている。中国政府系メディアが10日付で伝えた。
　行政処罰を受けたのは、河南省済源市に住む38歳の女性。「洗稿」ソフトを使って作成した文章を自身の「微信（ウィーチャット）」アカウントに掲載し、ネットユーザーの大きな注目を集めたことでアクセス数が一気に増えた。警察の捜査で同文章の内容は「虚偽」と認定されている。済源市公安局は女性に対し、「治安管理処罰法」の規定に基づいて行政処罰を科した。
　近年、チャットGPTをはじめとする人工知能（AI）技術が驚異的な速度で発展し、人々の生活に便利さをもたらしている。しかしその一方で、AI技術は悪意のある人々に悪用され、犯罪活動に利用されているのが現状だ。今回の女性の行為は、アクセス数を増やすことで収入を増やすことを目的としたものだが、専門家は「ネットユーザーは法を遵守し、デマを流布しないようにしなければならない」と注意を呼びかけている。


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