【亜州ビジネス編集部】広西チワン族自治区の桂林、柳州、河池などの各市では、12日から大雨が降り続いている。うち桂林市では19日、市内を流れる漓江の水があふれ、市内中心部が冠水。桂林駅も構内が水に浸かった。桂林の洪水としては、1998年以降で最大規模だという。深セン新聞網など複数メディアが伝えた。
　漓江上流の大溶江の観測所では、警戒水位を3.9メートル上回り、1953年以降で最大の増水となった。漓江上流のダムが断続的に放水を行っていることも、桂林市内の洪水の原因となっている。　
　桂林市七星区の住民は「住まいは漓江の支流近く。付近の店舗は1階が水没した。周辺では停電も起きている」と述べた。別の住民は「2008年に桂林に転居して以来、最大の雨だ。市中心部は各地で冠水し、水は深いところで胸の高さまで来ている」と語った。
　桂林駅は19日午後9時ごろ、構内ほとんどが冠水。券売や改札など駅の業務は停止しており、鉄道の乗降客は桂林北駅を利用している。
　地元気象局によると、広西の雨は弱まっているものの、一部では大雨が続いている。20日夜から21日昼にかけて、桂北地区の一部で激しい雨が予測されている。


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