【亜州ビジネス編集部】香港政府が全額出資する香港数碼港管理有限公司（Cyberport）は9日、「人工知能（AI）スーパー演算センター」と実験室「数碼港AIラボ」を正式開設した。AIのエコシステムと産業開発が新たな段階に進むことを意味する。中国新聞網が伝えた。

　香港ハイテク業界の切迫した演算能力需要に対応する。2024年末までに第1段階として、演算能力を1300 PFlops（毎秒130京回）まで高める予定だ。さらに25年には3000 PFlopsまで強化する。数碼港AIラボでは、AIエコパートナー企業約15社に双方向の試験空間を提供し、革新技術の実用化を促すという。

　AI技術の発展を推進するため、香港政府は2024年から25年度にかけて30億香港ドル（約583億5000万円）を拠出し、数碼港を通じて3年間の「人工智能資金支援計画」を実施すると先ごろ発表した。主に香港の大学、研究開発機関、企業などに高い演算能力を活用させ、科学研究のブレークスルーを実現させる。


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