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  ニュース     2024/07/05 10:38

6月は高温多雨、今後も異常気象頻発へ=中国気象局 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国各地で高気温、豪雨が報告されている。今年6月の全国平均気温は、例年比で0.7度高い21.0度に上昇した。なかでも河北省、山東省、チベット自治区は6月の観測史上最高気温を更新している。中国気象局(CMA)が4日に報告した内容として、中国各紙が伝えた。
 6月の全国平均降水量も、例年を11.9%上回る115.0mmに上っている。中国では、南部エリアを中心に、豪雨による洪水が多発した。半面、少雨の北部は干ばつ傾向が続いたという。
 CMAはまた、「中国気候変動青書(2024年版)」の内容を説明。地球温暖化を背景に、中国の猛暑現象は今後も増加し続けるとの見方を示した。二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量が増えるほど、猛暑などの異常気象はより頻繁に、より強力に、より危険になると警鐘を鳴らしている。
 今後30年間で中国は、極端な最高気温が各地で1.7~2.8度高まる見通し。なかでも中国東部と新疆ウイグル自治区西部が最も上昇しやすいと指摘した。高温熱波日数は年間で7~15日増加するという。
 特に温室効果ガス多排出のシナリオでは、現在50年に1度の猛暑が、21世紀末には1~2年に1度という高頻度で襲来する。つまり長江デルタ地域を覆った現在の熱波に関しても、決して特殊例でなく、今後も持続する恐れがあると総括した。


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