データ（デジタル）基礎インフラに対する直接投資額は、中国で毎年4000億人民元（約8兆6400億円）規模にまで拡大する見込みだ。2025～29年の5年間で総額2兆人民元にまで膨らむ計算となる。中国国家数据局が6日に報告した内容として、中国新聞網などが伝えた。

　国のデータ基礎インフラ整備計画を通じ、データ流通利用やネットワーク、演算能力、セキュリティなど施設の建設とアップグレードを推進する。全国一体化データ市場の構築に向け、国家データ（デジタル）基礎インフラの建設と運用は急務だ。

　国家数据局、国家発展改革委員会、工業情報化部は最近、「国家データ基盤施設建設ガイドライン」を連名で公布。29年までに国家データ基盤インフラ施設の主体構造を基本的に完成するよう提案した。

　中国のデジタル経済核心産業付加価値は、23年時点で国内総生産(GDP)の10％を占めるまで拡大している。ただ、データ総量は前年比22.44％増の32.85ゼタバイト(ZB)規模に達したものの、保存されたデータはわずか2.9％に過ぎない。また、各企業が1年以上使用していないデータが全体の40％に達するなか、データ流通利用の効率はさらなる向上が求められると説明した。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。